2022年10月末より近視研究会の世話人代表を引き継がせていただきましたのでご挨拶を申し上げます。
現在、世界的に近視が増えています。特に東アジアの国々では1970年代からの50年間に約4倍にまで近視の割合が増加していることが報告されました。そのような中、近視の原因を科学的に追求し、その結果を広く社会へ啓発する事を目的に2015年9月、坪田一男先生(現慶應義塾大学名誉教授)を世話人代表として近視研究会は発足いたしました。同年10月に第1回学術集会を開催し、コロナ禍となった2020年以降もオンラインならびにハイブリッド形式にて学術集会を実施し、国内外の最新知見を発信し続けてまいりました。
本邦では文科省により小中学生の裸眼視力の分布が学校保健統計調査として報告されてきましたが、近視割合の調査研究は長らく行われていませんでした。2019年に発表された研究で、東京都内の中学校における近視の割合が95%近いとの報告があり、東アジアの国々の中でも非常に高いことが判りました。近視は矯正が必要な屈折異常としての側面に限らず、近視の程度が強くなるに伴い、緑内障、黄斑症、網膜剥離などの視力障害を引き起こす疾患リスクを高めることが判り、近視進行そのものへの介入的治療の確立が急務となっています。
近視研究会では、近視の進行メカニズムを疫学、臨床、生物学的に解明し、人々を近視から守ることで社会に貢献することを目的に、これからもさらに活動を邁進していく所存でございます。
近視研究会
世話人代表 栗原俊英
慶應義塾大学医学部
眼科学教室准教授
顧問 木下 茂
京都府立医科大学
感覚器未来医療学 教授
世話人代表 栗原 俊英
慶應義塾大学医学部
眼科学教室 准教授
副代表 不二門 尚
大阪大学生命機能研究科
特任教授
世話人 石子 智士
旭川医科大学眼科学講座
客員教授
世話人 坪田 一男
慶應義塾大学
名誉教授
世話人(事務局長)
鳥居 秀成
慶應義塾大学医学部
眼科学教室 専任講師
世話人 根岸 一乃
慶應義塾大学医学部
眼科学教室 教授
世話人 稗田 牧
京都府立医科大学眼科
講師
世話人 松村 沙衣子
東邦大学医療センター大森病院
眼科 講師
第1条
本会は近視研究会(英文名Myopia Society Japan)と称する。
第2条
本会は事務局を東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学病院 眼科におく。
第3条
本会は近視の原因を科学的に追求しその研究を遂行すること、またその介入法、予防法を確立すること、さらに疫学調査等の調査を実施すること、疾患としての近視の定義を検討することなど、近視に関わる研究を広く実施し、その結果を広く社会へ啓発する事を目的とする。
第4条
本会は前条の目的を達成するために次の事業を行う。
1)学術集会の開催
2)近視、近視治療・予防、近視研究に関する最新情報の交換
3)近視、近視治療・予防、近視研究に関する研究や講習会への助成
4)その他本会の目的達成に必要な事業
第5条
1)正会員:本会の会員は本会の目的へ賛同する医師ならびに研究者、入会には事務局または世話人会の承認を必要とする。
2)賛助会員:近視研究会の主旨に賛同してくださる個人及び団体
第6条
会員は世話人代表の定める年会費3,000円を納入し、年に1度以上の学術集会に可能な限り参加しなければならない。
第7条
会員は次の権利を有する。
1)本会の主催する学術集会へ参加することができる。
2)近視、近視治療・予防、近視研究に関する最新情報を入手することができる。
第8条
本会には次の役員をおく。
1)顧問を若干名おく。
2)世話人代表を1名、副代表を1名おく。世話人代表は世話人より選任され、近視研究会を代表する。
3)世話人 若干名
第9条
本会の議決機関は世話人会とする。
第10条
世話人代表および世話人は世話人会を構成し、会務を執行する。なお、世話人会は年1回以上、世話人代表が招集し、議長となり、次期学術集会会長の選出ならびに学術集会の主題などについての審議を行う。
1)世話人会は、世話人総数の過半数の出席をもって成立する。なお、世話人の代理出席は原則として認めない。ただし、世話人代表が認めたときはこの限りでない。
2)世話人会の意思決定は、出席世話人の過半数の賛成をもって議決される。
第11条
本会は年に1回会員よりなる学術集会を学術集会会長の主催のもとに開催する。
第12条
本会の会計は、会費およびその他の収入をもって処理する。
第13条
本会の会計年度は毎年1月1日に始まり、同年12月31日で終わる。
第14条
本会則は世話人会の議決を経て変更し、会員に「近視研究会」ホームページ上にて都度告知するものとする。
回数 | 開催日 | 会場 | 世話人 |
---|---|---|---|
1 | 1963.11.9 | 東京都医科歯科大学講堂 | 大塚 任 |
2 | 1964.11.9 | 愛知産業貿易会館 | 大塚 任 |
3 | 1966.5.8-9 | 松江市農林ビル講堂 | 佐藤 邇 |
4 | 1966.11.12 | 国立教育会館 | 佐藤 邇 |
5 | 1967.3 | 山地 良一 | |
6 | 1967.11.11 | 佐藤 邇 | |
7 | 1968.10.12 | 新潟市公会堂 | 佐藤 邇 |
8 | 1969.10.25 | 岐阜市町村会館ホール | 佐藤 邇 |
9 | 1970.10.24 | 国立教育会館 | 山地 良一 |
10 | 1971.11.20 | 岐阜市町村会館ホール | 山地 良一 |
11 | 1972.10.21 | 横浜市婦人会館 | 山地 良一 |
12 | 1973.9.22 | 山地 良一 | |
13 | 1974.10.12 | 奈良県文化会館 | 山地 良一 |
14 | 1975.11.18 | 愛知産業貿易会館 | 山地 良一 |
15 | 1976.11.6 | 大阪市御堂会館 | 山地 良一 |
16 | 1977.10.14 | 広島医師会館 | 山地 良一 |
17 | 1978.9.15 | 大阪医科大学講堂 | 山地 良一 |
18 | 1979.9.7 | 松本医会館会議室 | 山地 良一 |
19 | 1980.11.7 | 和歌山市民会館 | 山地 良一 |
20 | 1981.9.25 | 山口放送ビル | 山地 良一 |
回数 | 開催日 | 会場 | 世話人 |
---|---|---|---|
1 | 1982.12.3 | 京都会館 | 中尾 主一 |
2 | 1983.11.11 | 岐阜市町村会館 | 中尾 主一 |
3 | 1984.11.30 | 国立京都会館 | 鈴木 昭弘 |
4 | 1985.11.23 | 川崎医大別館6階会議室 | 鈴木 昭弘 |
5 | 1986.10.10 | 国立京都国際会館 | 所 敬 |
6 | 1987.11.20 | 名古屋市中小企業振興会館 | 所 敬 |
7 | 1988.12.2 | 国立京都国際会館 | 所 敬 |
8 | 1989.9.8 | 徳島県郷土文化会館 | 所 敬 |
9 | 1990.11.9 | 神戸国際会議場 | 所 敬 |
10 | 1991.9.20 | ホテル・コンコルド浜松 | 所 敬 |
11 | 1992.10.8 | 大阪国際交流センター | 所 敬 |
12 | 1993.9.17 | 島根県民会館B会場 | 所 敬 |
13 | 1994.9.29 | 神戸商工会議所A会場 | 西信 元嗣 |
14 | 1995.9.29 | 石川県教育自治会館ホール | 西信 元嗣 |
15 | 1996.10.10 | 大阪国際交流センターB会場 | 西信 元嗣 |
16 | 1997.10.3 | 島根県民会館A会場 | 西信 元嗣 |
17 | 1998.10.2 | 四日市市文化会館B会場 | 加藤 桂一郎 |
18 | 1999.11.22 | 国立京都国際会館B-1 | 加藤 桂一郎 |
19 | 2000.11.18 | パシフィコ横浜 | 加藤 桂一郎 |
20 | 2001.4.22 | パシフィコ横浜第2会場 小ホール | 加藤 桂一郎 |
21 | 2002.9.26 | ホテル・メトロポリタン盛岡 NEW WING4F西 | 不二門 尚 |
22 | 2003.10.31 | 名古屋国際会議場会議室234 | 不二門 尚 |
23 | 2004.11.11 | 東京国際フォーラムホールD7 | 不二門 尚 |
24 | 2005.10.10 | ロイトン札幌ロイトン2会場 | 不二門 尚 |
25 | 2006.10.5 | 国立京都国際会館 Room E | 不二門 尚 |
26 | 2007.10.11 | 国立京都国際会館アネックス2 | 不二門 尚 |
回数 | 年号 | 開催地 | 名称 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 1964 | New York, USA | ICM | |
2 | 1982 | San Francisco, USA | ICM | |
3 | 1986 | Rome, Italy | ICM | |
4 | 1990 | Singapore | ICM | |
5 | 1994 | Toronto, Canada | ICM | 以後、2年に1回開催決定 |
6 | 1996 | Hakone, Japan | ICM | |
7 | 1998 | Taipei, Taiwan | ICM | |
8 | 2000 | Boston, USA | ICM | |
9 | 2002 | Hong Kong | ICM | |
10 | 2004 | Cambridge, UK | ICM | |
11 | 2006 | Singapore | ICM | |
12 | 2008 | Queenland, Australia | ICM | |
13 | 2010 | Tuebingen, Germany | ICM | |
14 | 2012 | Asilomar California, USA | ICM | |
15 | 2014 | Wenzhou, Zhejiang, Chian | ICM | |
16 | 2016 | Biringham, UK | ICM |
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